福島一本桜めぐり③ 2021.4.8.~10. 

蛇の鼻遊楽園
福島県本宮市
本宮町の西南にある花の名所。5万本のチューリップ、100mの藤棚、霧島つつじ、ボタン、スイレンなど
四季折々に咲き誇る花を歩きながら、また、ボートに乗りながら楽しめます。
園内には日本建築の粋を集めた「蛇ノ鼻御殿」もあり、歴史と芸術美に触れることもできます。
(本宮市商工会より)




3日目は本宮市にある蛇の鼻遊楽園に行きました
ここは今回中止になったツアーで行程に入っていた観光地です
入場券は700円ですが年間パスポートになっていて
1年を通して四季折々の花々やボートを楽しむことができます











擂鉢池に蛇の鼻茶屋があり
ここに咲く桜はそろそろ見納めが近づいていました













入園した時期はチューリップが見頃で
せっかくきれいに咲いたのに花を見に来る人の少なさに
複雑な心境になりますが・・・












せめてこのチューリップ、ブログを通じて
皆さんに見ていただければ光栄です






蛇の鼻御殿の御殿桜

花と歴史の郷 蛇の鼻の中に建つ蛇の鼻御殿は、明治末期、
旧本宮町の豪農伊藤家の別荘として10年の歳月をかけて造られた別邸です。
著名人の書や名画伯の障屏画などが、全6室にわたり残されています。
平成8年12月、文化財保護法に基づき国の登録有形文化財に登録されました。
(みずいろナビより)



入園すると蛇の鼻御殿にも入館することができます


  









蛇の鼻御殿の正面に鎮座するのは「御殿桜」
樹齢はわかりませんでしたが
見事な江戸彼岸枝垂桜でした
しだれ桜のほかにも400本を超えるソメイヨシノや山桜などが咲き誇ります
今年は3月末にソメイヨシノが満開を迎え
私が訪れたのは4月10日
ギリギリ散らずに待っていてくれた蛇の鼻の桜でした


  


次は霞ヶ城界隈に向かいます🚘




霞ヶ城公園界隈の菜の花畑
福島県二本松市



霞ヶ城公園(二本松城)に向かう途中
菜の花の棚田を見つけました音譜
正面奥の角ばったところが
二本松城の天守台の石垣です










見事に咲きそろった菜の花畑
今までの写真は桜が主役で菜の花は脇役でしたが
ここは正真正銘の主役でした












3日目にやっと晴れてくれた福島県中通り地方
残雪の安達太良山が
春の風景をより一層際立たせてくれました音譜












高台から見下ろすと菜の花は
田んぼじゃなくて・・・土手に咲いていました













地元のカメラマンのおじいちゃんに教えてもらった
桜と安達太良山のビューポイント
霞ヶ城公園の桜は花吹雪でしたが
何とか持ちこたえていました



本当は花見山公園にも行く予定でしたが
今年の花見山桜には置いていかれ・・・
すでに葉桜となっていました
またいつかリベンジですね桜

   


次は二本松城天守台に向かいます走る人



霞ヶ城公園の桜
福島県二本松市

幕末の戊辰戦争で奥羽越列藩同盟に加わり、新政府軍に攻められ落城、建物はすべて焼失し
明治6年(1873年)の廃城令で廃城処分となり、建造物はすべて取り壊されました。
その後、霞ヶ城公園として整備され、日本さくら名所100選に選定されました。
(平和がいちばんHPより)



駐車場から景色の良い天守台に行ってみることにしました
本丸の南下部には幅15~21メートル、高さ13メートルに渡る野面積みの高石垣が残されています
調査の結果、慶長期以前の蒲生氏が城主だった時代に積まれたものだということがわかったそうです












天守台からの眺望です
天守台は築かれたものの天守が築かれた記録はないとのことです













日本百名城のひとつに数えられる霞ヶ城は桜の名所でもあります。
一説には城跡を桜が覆うように見えることから、「霞ヶ城」の名がついたのだと言われています。
二本松市街が一望できます












桜は終盤を迎えていましたが
芽吹きの季節を迎え春紅葉がとてもきれいでした













天守台の裏手には
安達太良山が一望できました目













天守台から覗き込むと
先ほどの菜の花畑が見えます



そして最後の目的地となる龍泉寺は
写真真ん中辺りにあるお寺です




次は龍泉寺に向かいます🚘




龍泉寺の翔龍桜
福島県二本松市

1460年(寛正元年)二本松城主畠山政康公が直心全忠大和和尚を招き
初代・高国、二代国氏の菩提を弔うため開山したとされています




  




二本松城に並ぶように建つ龍泉寺は
菜の花畑を見下ろす高台にあります


  


翔龍桜とは・・・

佐久間織部勝親(勝茲)は日向国(宮崎県)高鍋藩主秋月家から
信濃国(長野県)長沼藩主佐久間家へ養子に入り四代藩主となった人です。
貞享五年(1688年)徳川五代将軍綱吉から御側小姓を勤めるよう命じられましたが、
病と称して辞退したところ、違背の儀としてとがめられ、領地没収、
その身は二本松藩主丹羽家へ御預けとなりました。
辞退の理由は奥女中とのかなわぬ恋が原因ともいわれています。
しかし間もなく病に伏し、元禄四年(1691年)23歳で卒去。
その若くはかない一生を異郷の地で終えました。
そのとき植えられた桜が今、大きく美しく育ち、お墓を守っています。
(翔龍桜と佐久間織部勝親殿の墓と記されています)



種類:江戸彼岸桜
樹齢:330年













悲しい歴史とともに生き続ける翔龍桜
佐久間公のお墓は左上にあります
すでに葉桜へと移り変わってしまいましたが
また来年も美しく咲き続けてくれるでしょう・・・











(写真はお借りしました)
満開の頃の写真です



  



長らく福島の一本桜を追いかけてきましたが
そろそろ帰路に着く時間となってしまいました




郡山駅でレンタカーを返した後
お土産と駅弁を買って新幹線に乗りました



お土産は定番の「ままどおる」と
福島桃から生まれた和菓子「ふくしま桃の和菓子」
どちらも前日ホテルで試食済み
美味しい逸品でした




駅弁は・・・



会津を紡ぐわっぱめし(福豆屋)

白米(会津コシヒカリ)・会津地鶏そぼろ・会津地鶏玉子そぼろ
会津地鶏だし巻玉子・にしん天ぷら・いか天ぷら・ぜんまい煮
どっさりきのこ煮・アスパラ焼き・花人参煮 でした。
なすの号の自由席はほとんど空席で
安心して駅弁をいただけたのですが
いつになったら安心して旅に出かけられるか
しばらくまた自粛生活が続きます


  


最後まで福島の桜23景にお付き合いいただきまして
ありがとうございました☆