福島一本桜めぐり② 2021.4.8.~10.
2日目は三春まちめぐり
昨日三春滝桜でいただいたパンフレットを持って
福島県三春町に出かけました
三春町役場駐車場を起点に色々なコースが紹介されています
役場の裏にある駐車場からの風景
あちこちに桜が咲いています
⑨桜谷枝垂桜
福島県三春町
歴史民俗資料館の敷地内に咲く紅枝垂桜
種類:紅枝垂桜
樹齢:200年
ネットで色々調べてみましたが・・・
あまり情報がありませんでした
歩いてもすぐですが・・・
次は福聚寺に向かいます🚘
⑩福聚寺桜
福島県三春町
戦国時代に三春を支配した田村氏の義顕・隆顕・清顕を「田村三代」と呼びますが
福聚寺にはこの田村三代の墓所があることでも有名です。
境内にある見事な枝垂れ桜は、樹齢が約450年と伝わる古木で、
長く枝垂れた枝に紅色の花を咲かせる姿は圧巻です。
満開時には、背後の竹林の濃い緑がより一層、桜を浮かび上がらせ、それがまた美しい光景です。
(東北夢の桜街道より)
種類:紅枝垂桜
樹齢:450年
手前はソメイヨシノ
福聚寺の紅枝垂桜は
周りの桜より少し早めに満開を迎えて
そろそろ見納めとなっていました
境内には寺を囲むようにソメイヨシノが満開です
朝から冷たい風が吹いていましたが
ここだけはうららかな春景色でした
⑪常楽院桜
福島県三春町
常楽院とは、明治時代初頭までここにあった修験のお寺です。
そのお寺があった住宅の土手の上に咲くベニシダレザクラが常楽院桜です。
種類:紅枝垂桜
樹齢:300年
今は個人宅となっている常楽院の庭に咲く見事な紅枝垂桜でした
桜の根元にはかわいい山野草の群生地
お庭の中に入って写真が撮りたかったのですが
私有地なので・・・
望遠で一枚だけ撮らせていただきました
三春町に着いた頃はいい天気でしたが
常楽院に着くと雨・・・
嵐のような日になってしまいました
三春町の街歩きは諦めて
二本松方面に向かうことにしました🚘
三春町から二本松市に移動中
雨は雪に変わり、風花が舞う真冬の天気となってしまいました
天気予報は会津
中通り
/
浜通り
雪が降るのは会津からの雪雲が流れてきているせいでしょうか?
⑫新殿神社の岩桜
福島県二本松市
新殿神社は、戦国時代の元亀年間(1570年〜1573年)に起きた御神体の争いの結果、
この地に「上の宮」として祀られたもの。
新殿神社の裏手(西)には福田寺の糸桜が咲き、
国道を少し二本松方面に走ると合戦場のしだれ桜があり、一帯は「さくらの郷」と呼ばれています。
ちなみに新殿神社の北東4kmほどのところにある麓山(羽山)は富士山を眺望できる北限の山となっています。
(ニッポン旅マガジンより)
道の駅さくらの郷で休憩した後
神殿神社に立ち寄りました
樹齢は不明ですがエドヒガンザクラ2本とソメイヨシノ2本が
石を割るように根を張っていることから
その名前が付いたそうです
さくらの郷の名の通り桜があちこちに点在していて
道の駅さくらの郷から神殿神社→福田寺→合戦場のしだれ桜へと
ハイキングをしている人を見かけました
東神殿カタクリ群生地
神殿神社の近くを散策していると
道路の反対側にカタクリの群生地がありました
また冬に逆戻りをしてしまったので
カタクリの花も開いてはくれませんでしたが・・・
時々日が差してくると
春の妖精たちは嬉しそうに輝いていました
⑬福田寺のしだれ桜
福島県二本松市
福田寺(ふくでんじ)のしだれ桜は三春滝桜の子桜で
今から行く合戦場の桜の親桜と言われています
種類:紅枝垂桜
推定樹齢:300年
樹高:20m、幹周:5m
福田寺のしだれ桜は別名糸桜とも呼ばれています
糸桜はシダレザクラの異称で、シダレザクラのなかでも特に枝先が長く、 細長い花穂が地に達するほどに垂れるものを糸桜と呼ぶことが多いようです |
お天気が良かったらもっと鮮やかな色彩の糸桜が撮れたと思いますが
なかなか太陽が顔を覗かせてくれないので
次の目的地合戦場のしだれ桜に向かいます🚘
⑭合戦場のしだれ桜
福島県二本松市
合戦場(かっせんば)の地名は通称で、国道459号の左右のこの辺一帯の高台をいつごろからかそう呼んでいました。
平安後期の武将源義家(八幡太郎1019~1062)と安倍貞任(1019~1063)宗任(~不詳)兄弟が戦った所と言い伝えられています。
昭和62年5月1日岩代町教育委員会より天然記念物の指定を受けた折りに「合戦場のしだれ桜」と命名されました。
(walkersplusより)
種類:紅枝垂桜
樹齢:180年
三春滝桜、福田寺のしだれ桜の子孫と伝えられています
1本桜のように見えますが実は2本桜だそうです
合戦場のしだれ桜は山間の峠にあり
着いたときは鉛色の空から雪が降っていました
また暗い写真になってしまうので車の中でお弁当を食べながら
しばらく様子を見ることにしました
30分くらいすると青空が見えてきて
いざ撮影スタート
合戦場のしだれ桜がある広場から続く桜の回廊を歩いていくと・・・
景色の良い高台から
合戦場のしだれ桜を見下ろすこともできます
三春滝桜はライトアップ中止となりましたが
合戦場のしだれ桜は今年もライトアップが行われるようです
夜にもう一度来てみたい場所ですが、また雪が降るかもしれません
風邪をひいたら大変ですので
夜は大人しくホテルで休むことにしました
次は愛蔵寺の護摩桜に向かいます🚘
⑮愛蔵寺の護摩桜
福島県二本松市
愛蔵寺本堂前庭にあって地面に接するほど枝を垂れ、花時には三春の滝桜のように美しい姿を見せます。
真言宗松尾山愛蔵寺の旧跡は字麓山の中腹にあり、草創以来2度の火災に遭っています。
ある火災の折、秘密護摩礼が空中に飛来してこの桜の枝に留まったので、「愛蔵寺の護摩桜」の名があります。
現寺跡に移って以来、樹姿、花の量が変わらないので「育たぬ桜」ともいわれています。
樹種はベニヒガンザクラの一種で、4月下旬の開花期に噴水がしたたるように紅色の花をつけそれは見事です。
(二本松市HPより)
推定樹齢:800年 樹高:9.8m 根周り:3.4m
山間の集落の奥にある愛蔵寺
半信半疑で向かった先には
不思議な幹の古木が屏風絵のように立っていました
今まで見たことがないときめきの桜です
根元より上に膨らんでいく幹
成長もなく衰退もない不老不死の桜です
花もしっかりついて三春滝桜とはまた違った美しさを感じました
お寺の庫裡からおくりさん(私の地元では和尚さんの奥様)が出てきてくださって
護摩桜の話をしてくださいました
「お母さん」と呼びたくなるような優しい方で
この桜を守っていてくださることを
心から感謝したい気持ちになりました
種類の違う桜が2本境内にあり
右の桜で樹齢100年になるそうです
心惹かれる桜と優しいお母さんに出会えて幸せです♪
お元気で!と声をかけて
愛蔵寺を後にしました
次は東和・祭田の桜に向かいます🚘
⑯東和祭田(まつりだ)の桜
福島県二本松市
大内宅地内西の崖に立つ見事な大木で、根元周囲6,6m、目通り幹囲6,5m、樹高約18,3m。
地上5mより西に枝が伸び、その上2mより大枝が二枝に分かれ、さらにその上1mほどのところから
二枝に分かれる。枝張りは、東に7,6m、西に15,3mである。生育旺盛で幹には数多くのコブが
あり、大樹の風格がある。四月下旬に薄いピンクの見事な花をつけるエドヒガンザクラである。
(二本松市教育委員会)
二本松市指定天然記念物 昭和51年12月1日指定
種類:江戸彼岸桜
樹齢:800年
道路の先に看板があり
右側に東和祭田の桜登り口
左側に小田彦太郎桜これより200M
と記載されています
向かって右側の坂道を登っていくと正面に
少し朽ち果てた枝と太い根元が長い歴史を感じる祭田の桜が現れます
この桜も個人所有の桜で
以前養蚕場を建築するために土地を造成するため
桜の木は元の根元より3Mほど埋まっているそうです
祭田の桜から周りを見渡すと
反対側の丘に小田彦太郎桜が見えます
⑰小田彦太郎桜
樹齢:300年
祭田の桜より500年も若い桜です
詳しくは調べられませんでしたが
実在した人の名前が付いた桜なのでしょうね・・・
小田彦太郎桜から見下ろすと
祭田の桜は確かに埋まっているように見えます
少し山歩きをした気分
気持ちのよい運動になりました
次は中島の地蔵桜に向かいます🚘
⑱中島の地蔵桜
福島県二本松市
近年、周辺が整備され、桜の名所となりました。
以前は桜の周辺に松の木などがあり桜はあまり見えなかったようで、地元の人にもあまり知られていなかったそうです。
桜の根元に地蔵尊があったことから地蔵桜という名前が付けられました。
遠方に残雪の安達太良連峰が見える絶景ポイントです。
(pixpotより)
紅枝垂れ桜(ベニシダレザクラ)
推定樹齢150年、樹高10m、枝張り30m。
2009年に周辺が整備され
田植えの時期はまだ先ですが地元の方の計らいで
田んぼに水を張られて水鏡の写真も撮れます
根元には、名前の由来となった地蔵尊が今も祀られています
案内の方に促されるまま桜の根元でしゃがんでみると
幹がハートの形に見えました
何かご利益あるといいですね
中島の地蔵桜の周りは畑や田んぼがあり
桜以外にもレンギョウや菜の花などのお花畑が広がっていました
着いたときは雪が降っていて待つこと30分
念願の青空と太陽は顔を出してくれましたが
風が強くて・・・寒い
水田が水鏡になるのを待つことは諦めました
地蔵桜から中島の集落を眺めると
遠くに残雪の安達太良山がうっすらと見えました
今日も雪が積もったかもしれませんね・・・
次は塩ノ埼の大桜に向かいます🚘
⑲塩ノ埼の大桜
福島県本宮市
塩ノ崎の大ザクラは道路沿いの丘の上にあります。
丘には菜の花が咲き、この近くに来るだけで楽しい気持ちになります。
桜は丘の上に一本だけあり、天に向かって聳えています。とても形の良い桜で、どの向きから撮影しても格好が良いです。
推定樹齢は600年と言われていますが、支柱の支えも無く元気です。青空がとても似合う桜です。
(pixpotより)
福島県本宮市にあるエドヒガンザクラ(県指定天然記念物)。
推定樹齢600年、高さ18m、幹囲7m。地上1mで3枝に分かれています。
享保年間(1716年~1736年)の絵図面に桜が記録されています。
桜の根元周辺はロープが張られていて、その中には古いお墓があります。
風が吹き抜ける丘の上の一本桜というのに・・・
信じられないほど幹がしっかりしています
大桜の周りには別の桜もあって一つの大桜に見えます
相変わらず曇ったり晴れたりの天気でしたが
夕日に照らされると一層鮮やかに輝きます
反対側の小高い丘にも桜がいっぱい咲いています
塩ノ埼周辺は桜に埋め尽くされた素敵な場所でした
車は道路の反対側にある天然温泉天空郷の駐車場に止めさせていただき
菜の花の坂道を歩いていくと大桜があります
塩ノ埼の大桜もライトアップが開催されていて
夜にはまた昼間とは違う幻想的な光景が広がることでしょう・・・
陽も落ちてきた頃そろそろホテルに帰ることにしました🚘
途中で見つけたのは・・・
⑳雪村庵の雪村桜
福島県郡山市
雪村周継(せっそんしゅうけい)は、16世紀初めから後半(室町時代後期から戦国時代)にかけて
活動した日本を代表する禅宗の画僧で、山水画、人物画、花鳥画などを描きました。
現存する作品だけでも、約二百点が確認されており、その中には国の重要文化財に指定されている作品もあり、
郡山市立美術館をはじめ国内外の美術館等に収蔵され、高い評価を得ています。
現在の「雪村庵」は後世に建てられたものですが、当地が、雪村の晩年(16世紀後半)に隠棲していた地であることを、
明暦4(1658)年、三春藩主秋田氏の菩提寺高乾院の僧侶であった一元紹碩が、庵の扁額に、当時の古老の話や伝承をもとに記しています。
庵の裏手の竹林には雪村の墓と伝えられる花崗岩の大きな石があり、地元の人々により供養されています。
また、庵には、雪村桜、雪村梅と名づけられたシダレザクラ・ウメの古木があり、春の開花期には、訪れる人々を和ませてくれます。
(案内板より)
樹種:シダレザクラ
推定樹齢:400年
かなり暗くなってきたので駐車場から1枚撮らせていただきました
ダイワロイネットホテル郡山駅前に連泊でしたので
ホテルの紹介はありませんが
夕飯は郡山エキナカの
喜多方の味蔵小町
注文したのは喜多方醤油ラーメン
鶏ガラと豚骨をベースにしたスープと
魚介の風味を効かせた和風だしが特徴の喜多方ラーメンです
あっさりしているようでコクがある
私の好みのラーメンです
ごちそうさまでした
3日目は蛇の鼻御殿に向かいます
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