御嶽山八合目の紅葉 2020.10.2. /

御嶽山
御嶽山は長野県と岐阜県の県境、北緯35度53分、東経137度28分に位置し、
山体の座積は約900平方kmを占め、標高は3,067mに達する一大集複層火山です。
乗鞍火山帯南端の独立したコニーデ型の活火山は、最高峰の剣ケ峰を筆頭に、
西から継母岳、摩利支天山、継子岳の各ピークを連ね、上俵山、三浦山、三笠山を従えています。
(王滝観光総合事務所HPより)



御嶽山の噴火以降
何度も計画を立てて
実現しなかった御嶽山八合目の紅葉
念願叶ってやっと行くことができました音譜


御岳ロープウェイの営業時間は平日8時30分から運行
水・木定休なので金曜日(当日)の運行開始時間には
長い搭乗待ちの列ができていました

















御岳ロープウェイに乗って約15分
飯森高原駅(標高2150M)に到着しました
お天気は快晴晴れ 申し分のない登山日和となりました
















山頂駅からしらびその小径を歩き
約10分で行場山荘(七合目)に着きます
















行場山荘の隣には覚明社
信仰の山だけあって神社や石碑が
あちこちに点在していました
登山の安全を祈願して
いざ出発です

















ここからが本格的な登山
女人堂(八合目)まで約1時間
木の階段と岩場を登ります
















標高が上がるにつれ紅葉した木々が増えてきました
しかし空の様子に変化が・・・


青空がほとんどありませんあせる
















女人堂に到着しましたが予想外の天気
周りはガスに包まれています
ガスが切れるのを祈りながら
三ノ池方面の紅葉の展望台といわれる場所まで
行ってみることにしました














御嶽山
三ノ池・女人堂遊歩道

女人堂から分岐があり三ノ池まで1時間50分の登山道があります
しかし御嶽山噴火により女人堂から1Km程の場所で通行止めになっていました



三ノ池に向かって30分位歩いたところに
御嶽山の全景を展望できるところがありました

一瞬ガスが切れて快晴になった瞬間です
剣ヶ峰方向
















その右手には
摩利支天山

















その右手には
通行止めの三ノ池登山道
















その右手には
継子岳

















一番綺麗だったのは
女人堂から登る黒沢口登山道右側の紅葉です
稜線沿いに石堂山荘が見えました
















どこからともなく湧き上がるガスに追いかけられて
立ちすくんだり走ったり・・・
通行止めの場所まで歩くのはやめて
Uターンすることにしました












今回お気に入りの一枚ですキラキラ



私が訪れるのは初めてですが・・・


















「最近の紅葉は黄色なの」
と山小屋の方から聞いた一言

















御嶽山噴火以来
ナナカマドが綺麗に紅葉した年がない 
とのこと
















そう言われてみれば・・・
赤く染まる前に縮れていたり
葉を落としていたりする木が目立ちます
















暑さのせいなのか、噴火の時の火山灰のせいなのか
素人には全くわかりませんが
とても悲しいことですね・・・


女人堂の周りも紅葉の名所ですもみじ
















私のとっては充分美しい紅葉なのですが
またいつか真紅に染まるナナカマドを見に来たいと思います















女人堂と霊神碑
御嶽山黒沢口の8合目に位置する女人堂。
標高は2,470mあり、御岳ロープウェイの山頂駅から約1時間で女人堂に到着します。
女人堂まで登ると視界が開け、中央アルプスの主峰・木曽駒ケ岳や北アルプスの乗鞍岳・槍ヶ岳・穂高連峰など
素晴らしい景色が展望できます。
(木曽おんたけ観光局HPより)



女人堂という名の由来は、明治10年ごろまで女人堂がある8合目より先は女性の登山が許されず、
頂上を目指した男性の帰りを女性がこの小屋で待っていたことからだといわれています。
(木曽おんたけ観光局HPより)
















女人堂は御嶽山登山道の分岐点となっていて
先ほど行ってきた三ノ池コースと剣が峰に向かう山頂コースに
分かれています
















ここから剣ヶ峰までは約2時間超の距離です
















ゆっくり歩けば山頂を目指すこともできそうですが
日帰りなのでもう少し先まで行って戻ることにしました


女人堂前の霊神碑群は
御嶽山が信仰の山としての象徴ともいえる場所です
















霊神碑群の横を通り過ぎて
急登を駆け上がると女人堂の山小屋を見下ろせる場所がありました
















今週末はどこの山小屋も満室らしく
今年の営業は10月10日までになるそうです
あとわずかで冬将軍が来る季節なのですね・・・












御嶽山 阿波ヶ嶽
徳島県阿波地方の人々の霊神碑が多く祀られている場所です
白川神社(徳島県名西郡)との関連があるそうです



ここで歩荷(ボッカ)をしている女性と出会いました
いつも20Kgを背負ってニノ池まで上がっていくとのことでした
















ハイマツの樹林帯を抜けたところに
景色の良いところがあると教えていただいて
最後の目的地へ歩荷さんの後ろについて登ることにしました


私は軽いリュックとカメラだけなのに
段々遅れていくのは
圧倒的な体力の差と年齢差でしたあせる
















着いた場所は
右の先に田ノ原湿原と三笠山を見下ろす見晴らしのよい場所
歩荷の方とお別れの挨拶をして
ここで一休みしました
















脇目も振らず登ってきましたが
振り返れば火山岩のゴツゴツした岩場に
弘法大師の坐像と釣鐘がありました
















山頂を仰ぐと重いガスが垂れこめていて
今日はもう顔を出してくれそうにはありません
















下山は休憩なしで一気に駆け下りて
戻ってきた御岳ロープウェイの鹿ノ瀬駅(山麓駅)は
ひっそりと静まり返っていました


毎年色とりどりのお花で楽しませてくれる
センターハウス前のお花畑も
今年は赤ソバの花とほんの僅かな花だけが植えられていました


来年はコロナ禍に巻き込まれることなく
可憐なお花畑とナナカマドの美しい紅葉が
戻ってきてくれることを祈りながら
帰路につきました



最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました☆