新緑の乗鞍高原

09.6.12.〜09.6.14.

今回の旅も金曜日の夜に出発して高山市内に泊まり、翌朝乗鞍岳に向かいました。
ほうのき平でバスに乗り換えて乗鞍スカイラインから畳平に行く予定でしたが、畳平
付近は強風と濃霧で視界が悪いとのこと・・・
天気が良ければ畳平から富士見岳と大黒岳にプチ登山するつもりでしたが、残念ながら
今日は、あきらめることにしました。

予定を変更して、平湯から安房トンネルができてあまり使われなくなった
安房峠の林道をのんびり森林浴をしながら走ることにしました。


安房峠手前ではたくさんのハイカーたちが、蕗を採っていました。

安房峠の茶屋は営業していませんが、風雪に耐えて凛と建っています。

安房峠から中ノ湯に下る林道は新緑がとてもきれいです。
時折薄日もさして、緑の濃淡がより景観を浮き立たせてくれます。



★林道で見かけた山野草です★


中ノ湯から沢渡そして白骨温泉から乗鞍高原に入る予定でしたが
沢渡から白骨温泉間は通行止です。
前川渡廻りで乗鞍高原に行くことになりました。


乗鞍高原に着きましたが、乗鞍岳は雲の中・・・
山の景色を見るのはあきらめて、
番所大滝を見に行くことにしました。
駐車場に車を止め、急な階段を約150段下ったところに大滝はあります。


乗鞍岳の雪解けの水をいっぱい含んだ番所大滝は
まばゆい新緑と、マイナスイオンでいっぱいです。
なんだかパワーをもらったような気がします。


昼食は何といってもそばですね!
手打ち蕎麦御池さんで山菜の天ぷらと一緒にいただきました。
美味しかったです☆


午後は一の瀬園地で蕨採りです。

山野草を採ってはいけませんが、家で食べるくらいは
いいですよ!と以前言われましたから・・・

遊歩道を歩いてまもなく右奥に、あざみ池があります。
静寂に包まれた神秘的な池で、湿性植物がたくさん花を付けています。


あざみ池の畔に、レンゲツツジがとてもきれいに咲いていました。


一の瀬園地から道路を渡ると、水芭蕉湿原があります。
水芭蕉は花の季節から、大きな葉っぱに変わっていました。


水芭蕉湿原の先にまいめの池があります。
白樺の木がたくさんあって、新緑に映えます。
風が吹いていなかったら、鏡池になりますね・・・


毎年この一の瀬園地は蕨の宝庫ですが、今年は少し様子が変です・・・
2時間以上探して、やっと小さなビニール袋に8分目程あっただけです。
蕨の先が腐っているもの、成長途中で枯れたものなどがたくさんあります。
何か異変があったのでしょうか・・・なんだか心配です。


今夜お世話になるのはカントリーハウス渓山荘さんです。
高台にあってかわいい建物です。


無料貸切露天風呂が2ケ所あり、空いていれば
いつでも利用できます。
こちらは宿の前にある露天風呂です。

真新しいひのきの湯船に乳白色の天然硫黄温泉は、
温泉好きなパンダには至福のひとときです。


翌朝の天気も曇りです。
天気になることを祈りながら8:05出発の肩の小屋口行きのバスを待っていました。
しかし、お客さんはすべてスキーヤー&ボーダーばかりです。
切符切りに来たガイドさんに聞いたところ、肩の小屋口から
畳平までは除雪作業で立ち入り禁止とか・・・
今日も残念ながら乗鞍岳に行くことはできませんでした。


今日は白骨温泉付近で遊んで帰ることにしましょう・・・
白骨温泉は山の谷間にあり、乗鞍高原から急なカーブを下ってたどり着きます。
以前冬に行った時は冬タイヤを付けていても、怖いくらいの急斜面を経験しました。
まさに秘湯ですね・・・


ここはいつもたくさんの観光客で賑わっている白骨温泉の
中心地ですが、今日はほとんど人影がありません。
温泉地も不況でしょうね・・・


吊橋と渓谷があり、この下付近に公共露天風呂があります。
温泉地から少し林道に入ったところで、蕗採りをしてみました。
今夜の夕飯の一品にはなるでしょうか・・・


帰る間際、やっと乗鞍岳の稜線が見えてきました。
まだかなりの残雪が残っています。
来月の山開きを待ったほうが良さそうですね・・・


白骨温泉からもう一度乗鞍高原に戻り、そば処がっしょうさんで(また)天ぷらそばを
食べて帰ることにしました。


残雪の乗鞍岳に行けなくて少し心残りはありますが温泉を楽しんだり、
蕨や蕗を採ったりして普段できない癒しの旅ができました。

最後までおつきあいいただきましてありがとうございました★